ポルシェ936で復活 ルノー一度の栄光                     

 

 

●ターボ時代到来

いるゆる”ターボ時代”を迎えるときでした。1976年からはいわゆる”燃費規制”が廃止された為、

過給器付きエンジンが増えきたのでした。

 

76年からはターボといえば、外せないメーカーが2社登場します。”ポルシェ”と”ルノー”です。

まず、ポルシェ。シルエットフォーミュラ(グループ5)ですでに優位に立っていた彼等は、まずはそこで

活躍していた”ポルシェ935”を出場させるとともに3リッタースポーツカーシリーズで活躍していた

”ポルシェ936”を送り込みます。このシリーズは極めてロングヒット作となり、ルマンにはしばらく

欠かせない存在となります。

 

ルノーは最低一度はルマンを制覇して、フォーミュラ1へカテゴリを移す。と決めていたようです。

しかし、ポルシェとの戦いは苦戦続きで1978年までその勝利を待たねばなりませんでした。

1978年、自国の英雄を擁して勝利したルノーはその活躍の場をフォーミュラ1に求めて去って行きました。

それからの、フォーミュラ1でのルノーの苦労は皆さんご存知の通りです。

 

【 1975年大会 】

 

 

Winner! ガルフミラージュ

No11 J・イクス/D・ベル

 

モデル:スターター 1/43 完成品です。意外にまあまあの出来です。

 

この年ルマンは燃費規制が復活した事がトピックスとなりました。

しかしACOが突然決めたこの案が騒動を巻き起こし、この年のルマンはノンチャンピオンシップになってしまいました。

その為、メーカー系は多くが姿を消しました。

マトラ、アルファロメオ、なんとポルシェまで不参加という有様です。

プライベータのRSRなどが数はそろいましたが、地味なイメージは隠せません。

 

しかし、ガルフ・ミュラージュはDFVを搭載し、空力的に優れたマシンを送り込んできました。

ドライバーは、イクスです。

 

ミラージュは予選、本選ともにレースをリードします。

速さでは、ミラージュに他のマシンはついて行けません。

もはや2台のトラブル待ちの状況です。

イクス組は順調でしたが、シュパン組はトラブルで途中遅れました。

レースはそのまま推移しイクスが優勝か、と思われたその時!

彼のマシンのエキパイが割れてしまったのです。

ここぞチャンス!とばかりにラフォースの駆るリジェがぐんぐん追い上げます。

しかし、リジェの追い上げもここまで。

イクスのミラージュの修理が僅差で早く完了し、決着はつきました。

 

結局イクスはこのまま優勝し、ルマン2勝目をあげました。

 

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エンジンはDFVが大勢をしめ、このマシンもDFVです。(まあDFLもどきでしょうか)

マシンは特異な格好をしています。これはロールバーまでもカウルで覆ってしまい

空気抵抗を減らしているようです。しかし・・・エアが入り込んでリフトアップしないのだろうか?

ルーバも特に無いようだし・・・不思議だ!

しかし、優勝してますから遅いはずが無いし・・・  ナゼー?????(+_+)

 

モデル:イクソ 1/43

 

 

【 1976年大会 】

 

Winner! ポルシェ936

No20 J.イクス/G.ファン.レネップ

 

この年は、ルノーA442との激しい戦いでした。

予選で、ルノーは、予選でブースト圧を上げてきました。

そのマシンをフランスの英雄JP.ジャビーユが、激しくドライブ!

結果実に6秒もの大差をポルシェにつけ、圧倒的な速さを見せつけました。

地元では生粋のフランス車がぶっちぎりの予選トップ!という事で大盛り上がりです。

いよいよレース開始です。

しかし、ルノーはこのA442を1台しか送りこめなかった事がたたります。

マシン不調からペースが全く上がらないのです。

フランスの声援を一身に受けたジャビーユでしたが、彼にはどうする事もできませんでした。

 

最大の敵を失ったポルシェは悠悠自適です。

イクス組の936が抜け出して行く展開となりました。

終盤にエクゾーストが割れるトラブルなどが発生しましたが、それを乗り越えイクス組が優勝を飾りました。

917がルマンを追放されてから5年、ポルシェ3度目の栄冠でした。

 

モデル:1/43 トロフュー

 

 

4位 ポルシェ935

No40 R・シュトメレン/M・シュルティ(協力:赤いペガサスさん)

モデル:スターター 1/43 出来はうーん。935だから買いました。実はルネサンスのキットが有るのですが・・・

 

ポルシェ935!いいですよね。これは思い入れがあります。

皆さんも最低3台づつ位作ってませんか?(^O^)

まさしく青春の車の一台ですよね。

この年は同じく懐かしい”ランチアストラトスターボ”も出走してました。

 

マシンは、意外に競争力があり予選では936の2秒落ちくらいで走れたようです。

大きなトラブルもなく、総合4位、、Gr.5クラス優勝をはたしました。

 

モデル:エブロ 1/43

 

 

 

 

【 1977年大会 】

 

Winner! ポルシェ936

No4 J.バルト/H.ヘイウッド/J.イクス

 

 

さてこの年は、ルノーが本気で攻めてきました!。前年は1台という陣容でしたが、この年は実に4台もの

A442を送りこんできました。スピードもルノーが圧倒的でフロントローを独占しています。

スタートすると、フランスの英雄JP.ジャビーユがトップに立ちますが燃費の関係でだんだんと遅れ出します。

 

しかし、ポルシェはイマイチで936の4号車は、故障のため40位まで転落、もう一台はあっさりリタイヤしてしまいました。

結局、4時間目では、ルノー1〜3位を締め、彼らの勝利は確実とも思えました。

 

ポルシェは15位に落ちた936に既にリタイヤしていたマイスターイクスを乗せます。

イクスは伝説的な走りで夜間を走りぬけ、真夜中についに!4位まで浮上してきます。

 

ルノーにも,不幸が忍び寄っていました。3位のルノーがまずエンジンブロー、2位はギヤトラブルで後退し、

ポルシェのイクスが2位に上って来ました。

フランスの英雄は必死のトップを死守しましが、やがて彼のマシンのエンジンは悲しくも止まってしまうのです。

 

勝負は決まりました・・・と思った時、23時間10分経過したところで、ポルシェ936はエンジンから白煙があがりました。

1気筒完全にいってしまったのです。彼らは2位との差が大きいことからピットに留まり、のこり1周を5気筒で走り

ゴールします。死闘の終幕でした。

 

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これもまた青春の1台!(^O^)作りましたねこれも。実にたくさん。スピード競技用なんてあったような。

これも、かなりはり込んで買った、ミニチャンのルマン7台セットです。

ちょっと脱線しますが、いまでもあるところで買えるはずです。(高いよ!(^_^;))

 

モデル:ミニチャンプス 1/43 ルマン7台セット の内の1台

 

 

 

ルノー アルピーヌ A442 

No9 J.P.ジャビィーユ/D,ベル

モデル:イクソ 1/43

 

勝てそうで勝てなかった、悲運のマシンです。

 

イクソも渋いモデルを発売するもんです。

A442シリーズを発売するなら、普通は1977年型を発売するでしょう。

PMAから発売済みなのをわかっているのえしょうね(^_^;)

ユーザーとしては助かります。

 

モデル:イクソ 1/43

 

 

【 1978年大会 】

 

Winner! ルノーA442B 

No2 D.ピローニ/J-P.ジョッソー

モデル:PMA 1/43

 

ルノーにとって前年の敗戦は痛いものでした。

今年は勝つ!それしかない!という覚悟でのり込んできました。

A442が2台、A442Bが1台、A443(排気量アップ)が1台とこの年も大量にマシンを投入してきました。

今年も対抗馬はポルシェ936です。3台が出場しました。

あとは、後の優勝者(車?)ロンドーなども参戦しています。

予選は、936のイクスが制しました。

3,4位もポルシェが占め優位を見せつけます。

 

そして決勝開始。

この年は、ポルシェのギヤボックスに問題があり、思うようにペースが上がりませんでした。

イクスはレース開始直後にギヤトラブルでピットイン、修理を繰り返すはめになります。

ヘイウッド組も同様です。イクスは、トラブルのないバルドー組のマシンに乗り換えました。

ここからがイクスの真骨頂!ぐんぐん追い上げて2位まで浮上しました。

トップを守るのはルノーのエースカーA443を駆るジャピーユ組です。

ポルシェ陣営がもたつく中、悠然とトップを守りますが12時間が経過したそのとき!

特別にチューンされたA443のエンジンが根を上げてしまったのです。なんという事でしょう。

 

しかし、ポルシェも今年はうまく行きませんでした。

イクスのマシンは、今度は5速を失いこれ以上の追い上げはもはや不可能でした。

ルノーはもう一台のA442もリタイヤするなど、苦労しましたが、ポルシェもペースを落としたことで

レースは終盤安定し、D.ピローニ組のA442Bがトップを守りきり、ついに優勝しました。

ルノーは、長年の悲願を自国のドライバーを擁してついに優勝を果たしたのです。

それも、ルマンというフランスのレースで。

思いを果たした、彼らは次の目標をフォーミュラ1に求めて去ってゆきました。

 

やっと出ました!アルピーヌ・ルノー!

待たされましたね!(^○^)出来は、まずまず。

デカール貼りがさすがに難しいらしくあらも有りますが、これはしゃーないでしょう。

気になるのは、台座の印刷が無い!?

どうしたの?飾り栄えがするから付けて欲しいのに。

アメリカ向けを作りすぎたか?ちょっと残念!

 

ルノーA443

No1 J.P.ジャビィーユ/デパイエ

モデル:PMA 1/43

 

優勝する予定だった443です。英雄ジャビィーユ組がドライブしました。

排気量がアップされています。

 

 

 

Poler! ポルシェ936

No5 J.イクス/A.ペスカロロ

 

ポールを奪い取りましたが、どうもブースト圧をかなり上げて走ったようです。

逆に、この年は自信がなかったのかもしれません。

 

このトロフューのキットは良く出来てます!(^O^) ライト廻りがデフォルメされており(大きく成っている)実に私好みです。

PMAからも出てますが、好みという意味で、私はこっちが気に入ってます。

 

モデル:トロフュー 1/43

 

 

 

ポルシェ935 ”白鯨”

No43 ロルフ・シュトメレン/マンフレッド・シュルティ

 

皆さんご存知の”モビーディック” 白鯨です。

まさしく言いえて妙!とはこのことですね。

実車はトラブルが多く、あまり活躍できませんでした。

 

モデル:PMA 1/43  

 

 

<おまけ。ルマンカー・・・じゃないよ(-_-;)>

 

ポルシェ935 ”白鯨”

No1 J・イクス/J・マス(シルバーストン6時間)

 

モデル:ミニチャンプス 1/43 ルマン7台セット の内の1台  

 

 

 

【 1979年大会 】

 

Winner! ポルシェ935K3 

No41 ルドビッヒ/ウィッティトン

 

じつに地味な大会です。ルノーは去り、ポルシェもそう本気ではありませんでした。

しかし、出場マシンは、トピックスがいくつかあります。

まず、ポールニューマンさんが、935で出場してます。彼らのチームはなんと!2位でゴールしました。

日本の童夢ゼロRLも出場しました。


 エースの936/78は早々に失格やリタイヤに追い込まれてしまいます。

結局、ポルシェ935が優勝を遂げました。935にとっては最初で最後の優勝です。
 ドライバーのウィッティトン兄弟は兄弟では初めて優勝を飾っています。
 (シューマッハ兄弟も一緒に出場したら楽しそうね。いつか実現しないかな)
 

モデルは、カルツォ。

お仲間のzinnさんに格安で譲って頂きました。

この場を借りてお礼申し上げますm(__)m

 

モデル:カルツォ 1/43 協力:zinnさん 

 

 

 

ポルシェ93/78

No12 J・イクス/レッドマン

 

ルノーが去り、強力なマシンがいないと見たポルシェは、この年ワークスとして出場しないつもりでした。

プライベートポルシェが優勝してくれるだろうと。

しかし、最終的にポルシェはぎりぎりになってから、この936/78をワークスとして送りこんできました。

 

このゼッケン12は、イクスが駆る事となり、この年の大本命マシンでした。

しかしながら、後輪のパンクにみまわれ大きく後退してしまいます。

その後もトラブルに悩まされ、最後はコース上の修理作業がレギュレーション違反とみなされ

失格になってしまいました。

 

実はポールだと思って買ってしまいました。(ーー;)調べると僅差の2位!

ポールは、No14のウォレックだあ〜ショック!

 

モデル:PMA 1/43  

 

 

 

童夢ゼロ RL79 

No7 Bob Evans/Tony Trimmer (資料提供:zinnさん)

 

ついに完成!童夢ゼロです。

 

このマシンは生い立ちが面白く、本当はおもちゃでしか存在しないはずでした。

皆さんご存知のショーモデル「童夢ゼロ」は大変、おもちゃが売れて「このレーシングバージョンをデザインして」

との依頼を受けました。

 

しかし、ここで童夢スタッフは、「おもちゃは本物が無いと売れませんよ」となんとか言いくるめて、

ホンマもんのレーシングバージョン・ルマン仕様を作ってしまったのです!

おかげで費用はほとんど自前持ちというおまけつきでしたが。

 

その影響で、童夢ゼロの公道認可処理は、立ち消えになったようです。

 

ルマンでは、スタートから、一時間はなんと5位!を快走していました。

しかし、振動による冷却水漏れでオーバーヒートを起こしリタイヤしてしまいました。

童夢はこのこのRL79からRL81まで、3年間の挑戦を続けます。

 

MREというレジンキットですが、これまた大変!

これぞ、レジンというキットです。

形は合わない・・・・サイドデカールは10mmも短い!

ウィンドウ形状はウソ。

でも、素直にあることを喜ぼう!(^○^)

 

モデル:MRE 1/43